見る人に元気や癒しを与えるライバーという職業の将来を潰さないでほしい。

見る人に元気や癒しを与えるライバーという職業の将来を潰さないでほしい。
現在の支援総額
231,100
11%

目標金額:2,000,000円

支援者数
11
残り
終了

このプロジェクトへの募集は終了しました。

アイドルオーディションに参加し、以降ライバーとして活動してきましたが、オーディション開催していた会社から、突然30億円もの損害賠償の裁判を起こされました。本裁判を広く知っていただき、被害に遭う方を減らしたいと思い、クラウドファンディングを行います。

プロジェクト詳細

1.プロジェクトの目的

 

わたしはポコチャライバーのMARUといいます。わたしは2022年9月8日、業界最大規模のライバー事務所であるO事務所から、損害賠償を払えという裁判を起こされました。その裁判は、わたしの活動によりO事務所に30億円以上もの損害が発生したとして、まずはその一部を支払えというものです。

 

もう少し詳しく説明させていただくと、わたしは2021年9月頃、O事務所が開催していたアイドルオーディションに応募し、その後、短期間、その際に作成したアカウントを使用してライバー活動を行なったのですが、O事務所からのバックアップがまったくなかったため、今のライバー事務所に移籍し、ライバーとして活動するようになりました。

ところが、O事務所は、アカウントを作成した以上O事務所に専属したことになり、1年間はO事務所を辞めることはできないし、辞めた後も1年間はライバー活動をしてはならないのだから、ライバー活動をすることは違法であり、わたしの活動により生じた損害を払えと主張して、裁判を起こしてきたのです。

30億円という金額は、わたしのライバー活動によりO事務所のノウハウが流出したことにより生じたものとのことですが、もちろんわたしはライバーとして通常の配信活動をしていただけで、O事務所から特別に教えてもらったノウハウを外部に漏らすようなことはしていませんし、そもそもO事務所のいうノウハウというのが何なのかすら分かりません。

 

わたしがO事務所を辞めてすぐに別の事務所でライバー活動を始めたのは、そうしなければ暮らしていけないからです。決して器用な人間ではないわたしを支えてくれるリスナーのみなさんが応援してくださるから、わたしは何とか暮らせていけています。そうした中、突然O事務所から訴えられ、裁判所から届いた書類に記載された損害額30億円という数字を見て、請求された分だけでもとても払えないのに30億円なんて払えるわけがないと絶望し、ライバー活動を引退し、破産してしまおうと思っていました。

 

しかし、今の事務所の社長や弁護士さんへの相談を通じて、O事務所の請求はライバー業界をO事務所が独占するための強引なものであると感じるようになり、また、裁判に応じれば勝てる見込みも少なくないことを知りました。

そして何より、O事務所の主張を認めてライバー活動を断念することは、今まで応援してきてくれたリスナーさんを裏切ってしまうことになると思い直しました。

 

また、自分が泣き寝入りをしてしまうと、これから同じように高額の裁判を起こされ、ライバーを辞めてしまう方が出てきてしまうかもしれません。

ライバーというと、楽しそうな一面が目立ちがちですが、実際には辛いことも多く、ライバー事務所からのサポートは是非とも必要です。しかし、ライバー業界は比較的新しく、まだ業界のルールが整っていませんし、たくさん設立されたライバー事務所がちゃんとサポートしてくれる良い事務所なのかも、活動してからでなければ分からないのが実情で、実際のところ、決して良心的な事務所ばかりではないのが現実です。

わたしは一緒に配信を頑張ってきたライバー仲間が、事務所から何のサポートもないことに不満で退所しようとすると高額な違約金を請求されたり、報酬が支払われなくなったりした状況を何度も見てきました。

 

そうしたこともあり、この裁判に全力で立ち向かうことにより、ライバー業界をより良い環境に変えることができるのではないか、この裁判はわたし一人の問題ではなく、ライバー全体、リスナーのみなさん全体の問題でもあるのではないかと考えるようになり、弁護士さんの力を借りて、裁判を戦うことにしました。

 

本裁判を通じて、ライバーを道具としか思っていないような事務所が勢力を伸ばすことを阻防ぎ、ライバー全体が配信を通じてリスナーのみなさんと楽しく交流できる環境を作っていきたいと思っています。

 

2.なぜ資金が必要か

 

今回の裁判はわたし個人に対するものですが、ライブ配信を頑張る全てのライバー、そしてライバーの配信を楽しみにしてくれているリスナーのみなさんのために、しっかり先例を作りたいと思っています。

 

これまで説明させていただいたように、ライバー業界は決してルールが整っているとはいえず、また、O事務所がわたしに対して裁判で発生を主張している損害額は30億円という途方もない金額です。そのため、ライブ配信に精通した弁護チームで裁判を戦っていただく必要があります。

しかしながら、わたしがO事務所を訴えているわけではありませんので、勝訴したとしても、わたしには一円も入ってきません。つまり、弁護士報酬分がそのままマイナスになることになります。

O事務所は大きな事務所ですから弁護士費用はいくらでも支払えるでしょうが、わたしは個人のライバーにすぎませんので、そうではありません。

他のライバーさんもそうでしょう。生活費を捻出するために一生懸命配信しているシングルマザーのライバーさんなども多いと聞きます。その方達が、最大手の事務所から多額の賠償の支払を求める裁判を起こされてしまっては、弁護士費用すら捻出することができず、十分な反論もできないまま敗訴してしまうことになるのです。

 

しかし、わたしが勝訴した前例があれば、大手の事務所も、わたしに対する裁判のような強引な裁判を起こしにくくなるでしょう。そのためにも、わたしはこの裁判を業界に精通した弁護士さんのチームで戦う必要があり、その費用をご支援いただきたいのです。


3.謝礼と清算

 

今回は寄付型で進めたいと思います。

 

実際には、勝訴した場合と敗訴した場合で取り扱いを分けたり、ご支援いただいた金額が裁判費用を超えた場合には清算させていただきたいところなのですが、そのような取り扱いは現実には難しいため、ご支援いただいた金額の全額をご寄付いただく形とさせていただければと思います。

 

この裁判へのご支援は、直接的にはわたしMARU個人がいただくものですが、ライバー業界を改善する先例を作るための、全ライバーに対してのご支援にもなるとお考えいただけますと幸いです。

 

ご支援いただきましたお金は、今回裁判をお願いする弁護士さんへの支払、裁判に関係する費用、準備に要する費用その他本件に関係する費用として使わせていただくことを誓約いたします。

 

もし裁判費用を超える金額のご支援をいただいた場合には、この裁判が終わった後、ライブ活動などを通じてライバー業界を改善するための資金とさせていただこうと考えております。


4.担当主任弁護士より

 

はじめまして、弁護士の服部浩司と申します。

日頃より多くのライバーさんの法的支援を行わせていただいており、

特に事務所トラブルの相談が多いことから、いずれ今回のような裁判事案が発生してしまうのではないかと危惧し、大変強い問題意識を持っていました。

 

本件からは、高額な損害賠償請求訴訟を提起することにより、他の事務所で活動させまいとする大手事務所の横暴を強く感じるところであります。大手事務所としては、このような手法でライバーさんを囲い込むと同時に、他の事務所にライバーさんが供給されないようにする狙いがあるかと思われますが、これは、大手事務所がライバーさんの事務所選択の自由を不当に侵害して利益を挙げようとするものであり、ライバー業界に与える悪影響は看過せざるものです。ましてや、簡単な手続きでアカウントを作成してライバー活動ができるなどと述べてライバーさんを誘い込み、その後はしっかりとしたサポートもせずに「事務所をすぐに辞めることはできない、辞めたあともしばらくは活動してはならない」などとして縛り付けるのは、ライバーさんやライバー業界全体のことを全く考えていないとしか思えません。

 

大手事務所と様々なライバーさんの契約の実態をみても、長期間の活動禁止などライバーさんに重大な不利益を与える内容について十分な説明もなく、違反した場合に高額な違約金をとる契約がまかり通っていたり、毎日配信を頑張っているライバーさんを食い物にする悪徳事務所が存在する現状に、強い疑念を持っていました。

そうした中でMARUさんからご相談いただき、ライバー業界の環境を変える第一歩になり得る訴訟であると感じたため、訴訟対応を担当させていただくことになりました。

 

ライバーさんはリスナーさんの生活に活力を与える素晴らしいお仕事です。その分、大変なお仕事でもあると思っています。

MARUさんやご支援いただく方と力を合わせ、本裁判を通じて1人でも多くのライバーさんの不安や心配を取り除くことができる先例を作り上げて行きたいと思っております。

 

ライブ配信活動を行う全てのライバーのため、そしてリスナーのみなさんのために、ご支援を賜りますようお願いいたします。